会社の知り合いが松本に住むもう一人の知り合いを紹介してくれ、彼のガイドで3人で乗鞍岳に行ってきました。予想通り雪はほとんど無くて、川は凍結せずどこまで登っても岩が顔を出していた。それでも滑りたいだろうからと案内してくれた2800m付近の雪渓で無理矢理3ターンほどして帰ってきました。
山スキーで人に連れて行ってもらうのは久しぶり。今回は社内の雑誌に山の話題を載せたのがきっかけで誘ってもらえた。同行した2人はシーズン中は結構山スキーでに出かけているらしく、今年も色々とツアープランがあるらしい。計画に乗っけてもらえるとのことで楽しみだ。
定年になったら走派しようと思っていた大峰奥駆道。春に友人が狼平へ行ったのがきっかけで思い出し、別に定年まで待つ理由はないと思い歩いてきた。学生の時に吉野から山上ヶ岳まで歩いたので今回はその続き、洞川温泉〜山上ヶ岳〜弥山〜天川川合のルートで歩いてきた。大峰は山全体に木が生い茂っているのでおしなべて展望は良くないが、深い森の中にいるととても気分が落ち着く。苔むす小笹宿〜阿弥陀ヶ森、落ち葉のじゅうたんの狼平〜栃尾辻が特に印象的だった。
父がかねてから興味を持っていた尾瀬へ、閑散期の8月末を狙って行ってきた(僕は2回目)。景色ももちろん素晴らしいが、山小屋の清潔さに感心した。空いているので個室を与えられ、せっけんは使えないがお風呂まで付いていて、まるで旅館に泊まっているような快適さだった。湿った布団でざこ寝するいわゆる「山小屋」とはぜんぜん違う。山小屋の従業員も環境省の職員もバスの運転手も、尾瀬で働く人達の多くはにこやかに話に応じてくれ、自然も人も洗練されていて爽やかな余韻の残る旅だった。
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去年は全く夏山に行かなかったので、父を尾瀬に連れて行く前のリハビリを兼ねて7月の3連休にテント泊で南アルプス、早川尾根へ出かけた。2日目は早川尾根小屋から鳳凰三山を往復する予定だったが、低気圧のせいで強風とガスのあいにくの天気で地蔵岳まで来て引き返した。
3日目は晴れてくれたので、北沢峠に下山した後、荷物を軽くして甲斐駒ケ岳を往復。バスに間に合うためにかなり飛ばして久しぶりに完全燃焼。最後に晴れてくれてホントに良かった。
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5/9/2009 Tournai, Belgium
土曜日はステファンの車で一緒に留学時代の研究室仲間、オリビエ&ラティシア夫妻と会う約束をしていた。最近郊外に建てた新居を訪問した後、Tournaiに移動して軽い観光、夕食を共にすることになった。国境を越えると道路標示がフランス語になり道路番号も変わったので少し戸惑ったが、人に道を聞きながら無事新居に到着。
Visiting a new house
新居に着くと待ちかねたオリビエが飛び出してきて迎えてくれた。できたてほやほやの新居の周りはのどかな田園風景。オリビエは国立の研究機関でパーマネントなポジションに就き、もうすぐ2世誕生を控え人生前途洋々といったところで実にうらやましい。
昼食でごちそうになった地元の料理はおいしかった。2段になったホットプレートの上段で焼いた大きなジャガイモを温めつつ、下段でスライスしたハムやチーズを温め、チーズが溶けたら切ったジャガイモの上に乗せて食べる。今回ドイツ、ベルギーで食べた料理の中で、これが一番美味しかったかも。
Tournai
新居でのランチの後は近くの町、トルネーへ。町の中心から道が放射状に伸びている古くからの砦風の街だ。オリビエが予約してくれたホテルのチェックインを済ませた後、カフェでビール休憩。明日結婚式というカップルとその友人の集団が何やら騒いでいる(左の写真)。見ると新郎らしき男性が女性して「17ユーロでどうだ!」とか叫びながら何かを振り回している。何と手に持っているのはバイブレーター!結婚式の前日に大騒ぎするのがこの辺の習慣?らしい。
ベルギーはビールの生産量が多く、本当に沢山の銘柄がある。ドイツへの輸出が多いそうだ。ステファンは前の晩の夕食で研究室仲間にビールを買ってくるよう頼まれ、スーパーのカートに20本くらいのビールを山積みにしていた。もちろん自分もおみやげにビールを購入。
買い物が終わると再び町の中心に戻り、オープンテラスのカフェでディナー。ステファンやオリビエ達の研究室仲間の中に、皆の中で母国語を大声で話すアジア人のマナーの悪さが話題になった。「多国籍の人が集まれば英語で話す」のがマナー。日本人は控え目なので槍玉に挙げられることはないが、アジア人にとっては欧米人より英会話のハードルが高いから、つい流されてしまうんだろうなあ、と思った。やっぱり謙虚なところは日本人の良さだとも思える。日本人らしさを切にしたい。
※お気に入りのビール ★★★Cuvee des Trolls、★★★Leffe
5/8/2009 Essen, Germany
グラナダを満喫した後はドイツへ移動。エッセンに住んでいる留学時代の友人を訪ねた。化学の博士課程で研究生活を送る彼は、去年からガールフレンドと一緒にエッセンのアパートに住んでいる。彼女も別の研究機関に通う博士課程の大学院生。欧米の大学院はアジアの大学と違い、生活費+αの給料をもらうことができるので、言わば半分社会人といったところ。お土産にリクエストされた「Real Sake」(日本酒)を早速開けて近況や留学時代の友人の噂話で盛り上がる。その頃と比べると、彼はちょっとお腹が出ているように思う。幸せ太りか生活習慣病か、イケメンなのにもったいないなあ。
Villa Huegel
再会から一夜明けて金曜日。僕のために休みを取ってくれたステファンの車でエッセンの観光地めぐりをしてきました。
最初に訪ねたVilla Huegelは昔の鉄鋼財閥Kruppの豪邸。中は財閥の歴史が展示されていると同時にアートギャラリーのようにもなっている。ドイツの鉄道拡充政策と戦争で大きくなった財閥だが、まだ国が整備できていなかった生命保険の仕組みを従業員向けに作ったりと、厚生インフラの拡充にも力を入れていたらしい。日本と同じく第2次大戦後には財閥解体されたが、仕事で関わりのある装置メーカーとか、エスカレーターなどでよく見かける紋章(輪っかが三つ)がKruppのもので、鉄道の車輪を表している。
Zollverein
次に訪ねたのは世界遺産ツォルフェライン炭鉱跡。ガイド付きのツアーなので決まった時間でないと中へ入ることができない。パンフレットには英語の説明もあると書いてあったのに、学芸員はドイツ語でぺらぺら説明しはじめたので困った。どうも英語ツアーは団体客向けか何かで事前に交渉しないとダメみたいだ。ステファンが翻訳して説明してくれるが、途中から彼もユーモア交えた学芸員の説明に聞き入ってしまう(笑)。広大な敷地に採掘、精製などいくつかのセクションに分かれたレンガの建物群があり、廃坑後ゆっくり改装されたのか、モダンアートのようにデザインされている。説明があまり分からなくても、中に立ち並ぶ巨大なプラント、コンベアやバルブや工具は眺めているだけでも面白い。でも悲しいかな仕事を思い出してしまう。。。
Dinner in Muelheim
アパートに戻り、いつもより早めに実験を切り上げたハンナと合流。夕食は屋外のビアガーデンで飲む計画をたてていたが、小雨の降るあいにくの空模様。
「どんなレストランがいい?」
「色んな種類のビールが飲めるとこ!」
で、思いついたのがステファンが通うミュルハイムの研究所近くの行き着けのレストラン。金曜日ということで、ステファンの研究室仲間が先に集まって飲みはじめているところに3人で合流した。
こじんまりとした店内に一週間の仕事を終えた院生、ポスドクがボチボチとやって来て、小さなテーブルはやがて一杯になった。僕の周りはアメリカ人だったためか、結構早口で話の中に割って入るのは大変。けど自分の拙い英語もじっくりと耳を傾けてくれる。もう少し相手にストレスを与えることなく会話できるようになりたいなあ、とつくづく思う。
ここでのメインの話題は、少し前までポスドクで研究室にいたHiroという日本人。彼の飲みっぷりはかなり男前らしく、動けなくなっても敢然(?)とビールに挑み続ける神風特攻隊だったらしい。僕もカリフォルニアにいた頃は、土曜日にステファン達と呑みにいき、次の日曜は日が傾くまで動けなかったことが何回もあったが、ステファンの評価は、「Hiroは自力で帰れなくなるからお前以上。」 皆が口々に「Hiro is the legend...」と言っているのが面白かった。
※お気に入りのビール ★★★Hefeweizen、★★Altbier(Salon)
5/5-6/2009 Granada, Spain
GWに今度はプライベートでヨーロッパ。前半はスペイン、グラナダで2泊してアルハンブラ宮殿を見てきました。バルセロナで前泊してグラナダへ飛んでみると、湿度がぐっと下がってとても爽やかな雰囲気。おかげで出国時苦しかった体調はすっかり回復し、以降は毎食ビール、ビール。Alhambra、Mezquita... どの銘柄も美味しい。
1日目は泊まるホテルを決め、次の日に見学を予約しているアルハンブラ宮殿の周囲を散策。宮殿近くの緑に囲まれた高台へ行くと、市街地を取り囲む広大な平野と雪をかぶったシェラネバダの山並みが青空に映え、昼寝でもしたくなるくらいの気持ちよさだった。
街へ下りてみると、17時半に35℃と表示されているのを見てびっくり。カラッとしているので気温ほど暑さを感じなかった。真夏はいったい何℃まで上がるんだろう。
2日目はアルハンブラ宮殿の中を見学。アルハンブラに行こうと思ったきっかけは有名なクラシックギター曲「アルハンブラの想い出」。でも、宮殿内の丘の突端に位置するアルカサバという要塞にある塔に登ったとき、同じくギター曲として有名なアルベニスの「朱色の塔」を何となく思い出した。日本に帰って調べてみると、「朱色の塔」というのはまさにこの塔を描写した曲だったことが判明。なるほど〜、ここで駄文を重ねるよりよっぽど雰囲気が伝わる。。。アルハンブラへ行こうと思っている人は一度聴いてみることをオススメします。
グラナダは地元の人に言わせれば「ベタな観光地」らしいけど、旧い街並みも人もどことなく素朴で、親しみやすい街でした。アンダルシアの他の田舎町もいつか訪ねてみたいなあ。
4/29/2009 WANTA-KE(御嶽山) 王滝コース
4月を過ぎると多くのゲレンデが営業終了するが、天気は安定し、登り&滑りやすいザラメ雪になるので、バックカントリーにとってはクライマックスのシーズンになる。春スキーに格好の山、御嶽山に今年も出かけた。今回は初の王滝コース。入山口の田の原までの道路が開通した日がちょうど入山日という幸運。天気は朝から晩までず〜っと穏やかに晴れ、絶好のツアー日和になった。色々な事情でモタついてしまい、滑り始める頃には雪が硬くなってしまっていたが、丸一日雪山を満喫できて満足。北の入山口、御岳ロープウェイからの往復の方がルートバリエーションは多そうだが、今回の王滝コースも負けず劣らずダイナミックな滑りができる。
4/4/2009 鍋倉山
毎年企画している精鋭を揃えてのツアー。今年は現役学生も参加して7人で鍋倉山へ出かけた。関西は大雨だったらしいが上信越は何とか天気がもってくれ、丸一日春山を満喫できた。心配した急な尾根の取り付きも雪が締まっていたおかげで思ったよりスムーズに登れたと思う。あいにくの湿り雪で林間の滑りは中々難しかったが、無事に終わりさえすればそれも良い経験。メタボ解消(?)の充実感に満たされた後の戸狩鍋がおいしかった。時間ができたら記録をアップします。
3/15/2009 戸隠2連荘
ちょっとした事情で戸隠に2週連続で来ることになった。戸隠はゲレンデはこじんまりしていて僕は少し物足りないが、周辺のバックカントリーはスキー向きの穏やかなブナ林の斜面が広がっている。2週目は地元のテレマークスキースクールのツアーに参加させてもらい、霊仙寺山に登った。残念ながら前の日に降った雨が凍ってコンディションは最悪。全長3km以上の下りは表面がガチガチにレインクラストしていて、横滑り or ボーゲンの修行ツアーになってしまったが、こんなことは滅多にない。まだまだ色んなルートがあるので、次回は修行の経験を払拭したい。
12/18/2008 Meeting with an old friend
Fortunately, I could meet a German friend again whom I got to know during our stay in California. I had a plan to go to Zurich for business at the time and asked him living near Zurich to have dinner together with my company colleague at the end of the trip.
It was a lot of fun to chat with him in spite of more than 2 years of separate lives after we left California.
I was reliefed and glad to know we didn't change too much to lose many jokes.
Our chat gave us same fun as the past time in CA.
At least for me, even I hardly felt language barrier!
I think he is like a talented entertainer whom I never have had among my other friends.
初のヨーロッパ進出は会社の出張。行き先のチューリヒで運良く留学時代に知り合った友達と再会することができた。ジョーク好きの彼との昔話でしっかりリフレッシュできた。アウトドア好きの彼に秘境の温泉に連れて行ってもらったことが、友達ができ英語が話せるようになる大切なきっかけになった。今はマッターホルンを目標にアイスクライミングをしているらしい。休みがとれたらいつでも来いと言うので、状況が変わらない内に他のヨーロッパの友達にも声を掛けて、スキーかハイキングの相手をしてもらおう。それにしてもいい所に住んでいる。
(Updated;5/16/2010)