剣沢から黒部峡谷



期日;2004年9月18〜20日

コース;  1日目 室堂−別山乗越−剣沢小屋
      2日目 剣沢小屋−真砂沢ロッジ−仙人池ヒュッテ−仙人温泉
      3日目 仙人温泉−阿曾原小屋−欅平=(黒部峡谷鉄道)⇒宇奈月温泉
 
       
 かねてから行きたかったコース。雪渓歩き、野天風呂、断崖に刻まれた水平道と、変化に富み見どころはいっぱい。

9月18日

室堂を出発。別山乗越を越えて剣沢小屋へ。

 雷鳥沢キャンプ場付近の紅葉。紅葉もこれからだんだんふもとへ下りてゆくそうだ。
「スポット紅葉」
 別山乗越から室堂の方へ振り返る。
雲行きがあやしい・・・
 ガスの真下を剣沢小屋へ向かう。
 晴れた瞬間を狙って撮った劔岳。ガスはどんどん濃くなっていった。明日の天気が心配・・・
剣沢小屋から撮った劔岳

例年より雪は少なめの剣沢 9月19日 剣沢小屋から仙人温泉へ。

 朝起きるとやっぱり雨。止むのを待って9時に出発。幸い天気は回復傾向。

 雪渓のヘリにある道をつたって真砂沢ロッジへ行く途中。 雪渓と岩場の隙間がぱっくり口を開けている。 間にはまって遭難した人がいるらしい。 今年は雪が少なめとか。
仙人池  仙人池

 あと1週間もしたら紅葉がきれいになるという話。 今晩の宿泊は10人程度らしいが、これからは大勢の人で賑わうだろう。
仙人温泉  仙人池から1時間半、仙人温泉小屋に着きました。野趣あふれまくりの露天風呂!浴槽はもうひとつある。

 人目を気にすると、この風呂に入るのはちょっと勇気がいるかもしれない。けれども黒部峡谷のコースはそれほど多くの人は通らない。
 連休にもかかわらず、仙人温泉小屋の宿泊客は10人もいない。昨日の剣沢小屋の混雑とは正反対。他の宿泊客と焚き火を囲んで話すうち、夜は更けていった。やっぱり山はこうでないと。

9月20日

 仙人温泉から関電水平道を通って欅平へ

 早起きして朝風呂につかりながら日の出を眺める。
 ここでしかできないぜいたく。。。
鹿島槍から登る朝日
 炊事場で朝ごはん。

 右側が宿坊、と呼ぶのがふさわしい感じの平屋建ての小屋。
 看板のある中央奥が母屋。左の板に隠れた部分が焚き火をした場所。
仙人温泉小屋
 阿曾原温泉

 登山道中の阿曾原キャンプ場から約10分下ったところにある。仙人温泉と違って浴槽はきっちりと四角く、かなり大きい。周囲は切り開かれている。秘境的な雰囲気は仙人温泉の方が上だと思う。

 む!温泉の奥から白い煙がもうもうと・・・行ってみよう。
阿曾原温泉
 煙はトンネルからもうもうと吹き上がっていた。これこそ吉村昭の小説「高熱隧道」じゃない?中に入ってみる。。。

 蒸し蒸しした暑さ、壁じゅう湯の花で真っ黄っ黄。滴る水滴が当たると「アチッ!」
「こんな所を掘削してたら、そりゃ死人も出るわな。」

 熱い&怖いでとても奥には入れなかった。
 登山道に戻って出発。ここから先は断崖絶壁。気を引き締めてかかろう。
阿曾原から少し登ったところ
 こんな感じの道が4時間ぐらい続く。相棒曰く、「西遊記みたい。」、蜀の桟道?

 とにかく日本離れした景色が続く。(日本を出たことのない小生が言うのも何ですが・・・
σ(^_^; )
天下の瞼?
 折尾谷

 相当大きい。下界から近ければ名瀑に選ばれそうなくらい。 
折尾谷
 一番怖かった大太鼓付近。足場はオーバーハングのせり出した岩。
 丸太で道幅を広げているが、そんなところ歩きたくな〜い!
大太鼓付近
 ゴ〜〜ル、の欅平駅。

 雨が降り出したので急いで下山してトロッコ電車に飛び乗った。
 欅平周辺を散策できなかったのがちょっと心残り。
欅平駅出発直前
(更新年月日;2004.12.5)

トップページへ