真夜中に目が覚めた。あまりに頭痛がひどくて我慢できないので、水と行動食を持って一旦来た道を戻って高度を下げた。高度を下げると頭痛が治まったので再びキャンプ地へゆっくりと登り返す。
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Trail Campに戻った時に日が昇りはじめ、山は赤く染まりだした。頭痛は少しだけましになった。 朝食を食べ、1時間ほどうたた寝してから頂上へ出発。 |
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Trail Campからはつづら折りの急登。行く先の主稜線が壁のように立ちはだかる。酸素が薄くなるにつれ足はどんどん重くなり、アスピリンで頭痛をごまかしながら牛歩で登る。 ここの「スイッチバック」のことは下山後に買ったTシャツに書かれてあった。 |
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そしてついに標高4000mを超える。あ〜頭いたい。 |
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そして稜線のTrail Crestに到着。反対側もかなり急な地形だが下へと登山道が続いている。大きなザックを背負った学生らしきグループが反対側から登ってきていた。 |
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稜線の西側(Trail Campの反対側)はこんな感じ。アメリカらしい雄大な風景が広がる。 頭痛に苦しむ自分は他の登山者にどんどん追い抜かれていく。出発も遅かったので頂上から戻ってくる登山者ともすれ違うようになり、気が付けば自分がほぼ最後尾。 |
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石小屋がある所が山頂。あと少し。 |
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山頂の石に表示板が打ち込んである。 14496 feet = 4418m |
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山頂で知り合ったシリコンバレーのシステムエンジニア Joeと記念撮影。彼は今晩この石小屋に泊まった。Trail Campと反対側のルートから何日もかけて登ってきたそうだ。 この後見た目アジア系の若いカップルが登ってきた。男性の方は親が日本人らしい。本人は日本とは縁が無く日本語を話さない。登山口のWhitney Potalから深夜発日帰りで一気に登って来た彼らに頭痛の話をすると、持ってきたイブプロフェンを分けてくれた。アスピリンより効きそうな風に話していた。どちらも日本では処方箋なしに買えないが、アメリカではドラッグストアーで簡単に手に入る。 |
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カップルを見送った後、本当に最後尾で下山開始。16時半を過ぎていた。 写真のTrail Crestを過ぎ、高度を下げ始めるとどんどん足が軽くなった。 |
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結局Trail Campに戻ったのは20時、ちょうど完全に暗くなった。もう頭痛はすっかりなくなり、満足感とともにその日の晩はぐっすり眠れた。
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