【天元台スキー場−藤十郎−明月荘−吾妻山麓牧場−JR大沢駅 2008.3.22】
2008シーズンは雪に恵まれ、早くから色々な山を滑ることができた。2月までに信州の通い慣れた山スキールートをいくつかこなし、そろそろ別の山域にも出かけてみたいと思っていた頃、連休がとれるからとセリーから連絡があり、山形は吾妻山・大沢下りに行くことに決めた。
大沢下りは学生時代に隔年で春合宿に使っていたので経験済だが、いわく付きのコースでもある。1年生の時悪天のため山小屋に閉じ込められ、予備食糧を使い切って引き返すという恐い思いをしたからだ。3年生の時は自分達がリーダーで予定通りにコースを消化できたものの、合宿中は始終強い緊張感につきまとわれていた。 それから10年以上がたった今回は3回目。時期は少し遅め、日帰り山中泊なし、相棒は冬山のベテラン、といった条件の違いから昔ほどプレッシャーは感じなかったが、念のため2日確保し天気の良い日を選べるようにして臨んだ。幸いずっと快晴で、過去の思い出を塗り替える快適なツアーになった。 |
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夜行列車を使ってツアー前日の昼に米沢に到着。利用するホテルのそばを最上川が流れる。 この日は春の日差しが暖かかったが、まだ米沢盆地には雪がたっぷり。田んぼも雪で覆われていた。 |
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セリーはまだ米沢に到着していないので、鯉料理のお店で昼食を済ませる。しっかりした作りの商家の雰囲気のある一室で鯉丼定食(1800円)を注文した。小鉢には鯉の燻製や鯉の卵のゼリーなどの鯉づくし、べにばなの漬物などご当地ものも出て見た目も味もとても楽しめた。 鯉は海から遠い米沢に暮らす人たちの蛋白質不足を補うため、江戸時代に養殖を奨励されていた。城のお堀などでも飼っていたらしい。 |
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セリーと合流して午後は米沢観光。上杉神社のそばにある開館間も無い上杉博物館を見学。上杉景勝の参謀である直江兼継が主役の大河ドラマが2009年に放映されるらしく、米沢市は観光宣伝に力を入れている。 上杉鷹山の「成せば成る」がプリントされた赤い手ぬぐいを購入。明日に向けて気合を入れる。 |
さてここから本題。次の日、米沢駅を朝イチに出るバスで天元台スキー場へ向かう。スキー場は営業中だが山スキーヤーの姿が目立つ。ふもとにはあまり雪が無いが・・・ |
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上へいくと雪がたっぷり。天気は見ての通り文句なし! こんなに良い天気は初めて。学生の頃とはまるで別の場所にいるかのよう。 営業開始間も無いよく整地されたゲレンデでは、すでにスキーヤーとスノーボーダーが元気良く滑っている。リフト3本を縦に乗り継いでゲレンデの一番上へ向かう。 |
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恒例(?)の「使用前」写真。遠く蔵王、朝日連峰などが見渡せる。 |
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![]() 30分ほどで尾根筋の入り口「人形石」に到着。尾根への登りはアイスバーンの上に薄く積もった新雪でスリップした。
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文句なしの青空が広がる藤十郎。だだっ広いのでガスがかかると非常に恐いが、今日は昼寝でもしたくなるくらいだ。 |
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明月荘が見えた時点で藤十郎の尾根を離れてショートカットする。 (マウスポインタを写真に合わせるとズームイン) |
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明月荘に到着。別名「弥兵衛平小屋」。 中はきれいに掃除されている。学生の時はここで停滞した。悪天の時はとても心強い。 |
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明月荘から東大顛を見返す。雪が溶け始めているためか、少しテカって見える。 なだらかな地形だが雪質良くスキーが走るので東大顛を滑るのも楽しそうだ。しかし大沢駅への道のりはまだまだ長いので先を急ぐ。 |
明月荘から長い長い下りのスタート。最初のスロープは通称「くじらの大斜面」。地図を確認しながら少し右よりを滑りはじめる。自分達の左側を6〜7人のパーティが通り過ぎてゆく。 |
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少し下ると「砂盛」のピークへ通じる尾根が見えた(手前の谷は渋川上流の沢)。左から回りこんで写真正面の尾根沿いを滑る。この辺から木がうるさくなる。 |
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だんだん急になったところでぽっかりと小さな切り開きに出る。「忠ちゃん転ばし」の急斜面だ。先行のパーティが一人ずつ滑ってゆくのを眺めながら順番待ち。 |
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