【2019.6.5】 |
アストゥリアスはスペイン北部の州。緑が多く水が多く、スペインの典型的な乾燥した大地のイメージとは大分異なる。最近観光に力を入れ始めたとかいうアストゥリアス州のホームページの写真がとても素晴らしく、ハイキングルートの情報も詳しく紹介されているので興味をそそられた。ペニャス岬も上記アストゥリアス州のホームページを紹介されている。リアス式海岸を見てみようと思い訪ねることにした。
地形図はスペイン全土を網羅するGPS連動の便利な無料アプリがAndroidにあった(Spain Topo Maps)。iPhoneでは無料アプリは見つからず。 |
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曇り空のアビレスの朝。1日2本しかない通学用の路線バスをつかまえる。バス停は行き先毎に3カ所くらい並んで立っている。料金は行き先を告げて前払い。 |
街の中心を離れると雨が降り出した。時々強まって窓ガラスがバチバチ鳴る。これはやばいかもと上下カッパで武装する。 |
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バス内部は観光バスのようなつくりでガラガラ。客のほとんどが通学の小中学生。雨をよけながら走って乗り込んできた。 |
40分ほどで岬にいちばん近いバス停に到着。濡れた舗装道路の先にペニャス岬があるはず。雨は小降りにはなったがまだやむ気配はない。 |
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かたつむりの横断する道路をしばらく歩くと、岬の灯台が見えてきた。 |
建物の中は海洋自然を紹介する施設のようだが、平日だからか閉まっている。キャンピングカーが1台ある以外は人の気配もない。 |
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灯台の裏は広々した海岸線の景色が広がる。もう少し雲がとれてくれないかなあ。 |
ペニャス岬を眺めれる位置に食堂的なバルがある。やはり休業中。 |
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バル側から見たペニャス岬。こちら側から見るとほぼ断崖でとても近づけそうにないが、 |
反対側はそれほど険しくなく、十字架が立っているのが見える。雨風は続いているが、踏み跡をたどって十字架のところまで行ってみた。石が結構尖っている。軍手を持ってくればよかった。 |
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![]() 後で聞いた話だが、ペニャス岬はスペイン最北端らしい。風雨に横殴られながら記念写真を撮ってきた。 |
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バルを岬側から見るとこんな感じ。猛々しく波しぶきが上がっている。アストゥリアスは雨の日が多く、今日の様な天気が普通らしい。 アルベニスのギター曲、「アストゥリアス」のアルペジオは雨粒の音を表しているんじゃないかと言っている人がいた。後から考えてみると、なるほどそうかもねと思う。 |
灯台の裏側は、狭い範囲ながら木道とベンチ、自然の説明板など整備されている。 |
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ここからはできるだけ海岸線沿いをアビレス方面に歩いてみる。花が沢山咲いてて気持ちいい。 |
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平たい大地に垂直の崖。 スパッ、スパッと日本にはない景色。 |
いい感じで晴れてきた。空の青と海の青、それに平地の緑がいいバランス。 |
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青空のほうが花も映える。 |
海岸線沿いの道がよく分からないので一旦道路へ戻る。車はほとんど通らないのでこの辺は道路歩きも気持ちいい。 |
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自転車道も一部並走していて、ベンチのそばに駐輪用のスタンドもあった。 |
海岸線沿いの道に戻ったが、また雨がぽつぽつ降って来た。風に突き上げられそうになる。大荒れはしないけどスカッと晴れることもない。キャンピングカーの人も車内に引きこもっている。 |
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一応今日の目標にしていたVerdicioのバス停に12時前に着いた。喫茶店が開いていたので休憩させてもらう。バスは15時過ぎなのでまだまだ時間はある。バス道沿いに行ける所まで歩いてみることに決めて、お店を出た。 |
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道路は2車線ぎりぎりで歩道なんて気のきいたものはない。爆走する車が通るたびにあわてて反対車線へ飛び込む。道が曲がりくねっているのですぐ近くに来るまで車に気づけない。 |
途中のバス停はこんな感じでベンチも無いので、行動終了してバスを待とういう気にならない。暴走車は怖いけどさらに先へ進む。 |
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Torre Del Difuntin(死の塔)とかいう史跡。中は完全な廃墟。棺職人が住んでいたからこの名前になった? |
イトスギの立つ民家を過ぎてさらに下ると、だんだん家が増えてきた。 |
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幹線道路のバス停(Piedramenuda)までで散策終了。この道路は路線バスが普通に走っていた。 |
(更新年月日;2020.3.29) |