オーロラ観察
さてここから本題。宿は郊外にある1棟貸しの家にした。ホテルと同じように予約でき、費用もホテルと変わらない。僕が借りたのは農家の一軒家で、宿に着くとオーナーが賢そうな馬を連れて登場。充実したキッチン、寝室、シャワー室を自由に使わせてもらえる。1階の一角は厩舎で、夜は馬の寝床、2階は資材置き場。昔生活に使っていた建物を宿として提供している様子。周りは白樺の林に囲まれ、近くのハイウェイをときどき車が通る以外は、音も光もない。宿の庭でオーロラを待つことにした。 |
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徹夜でオーロラを待ち、夜明けに就寝、お昼ごろ起床して活動、夕方に宿に戻ってまた徹夜、のサイクルを4日繰り返す。こうすると寝る時間帯が日本と同じなので、時差ボケにならない。
1日目はオーロラは見れなかった。ピントを合わせたくても雲で覆われていて星すら見えない。ずっと外にいても暇なので、屋内で地ビールを飲みつつ、ときどき外に出て空を確認。 |
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空一面雲しかない。 |
地元のビールを冷蔵庫に蓄えて、ひたすら飲みながらひたすら待つ。 缶ビールはバラ売りしてなくて、ロング缶4本セットでないと買えない。いろいろ飲んだIPAの話は、できれば別の機会に。 |
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2日目。とりあえず三脚にカメラをセットして、室内でビールを飲みながらときどき外に出て夜空を確認。1時ごろ外に出ると、オーロラがばっちり見え、あわてて撮影開始。モニター越しに見ると、オーロラの緑がよりくっきり見えることが分かった。ならばとにかく撮影し続けようと、見えなくなっても雲の薄そうな空をめがけてタイムラプス撮影をスタート。ずっと撮影していると、夜明け前に再びオーロラが出現。短い時間だったけど見れてよかった。 |
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初めてオーロラを見た瞬間。後で振り返るとこのときが一番強い光だった。慌てて撮ったのでピントが合っていない。 |
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15分ほどで肉眼では見えなくなったが、その後しばらくはカメラ越しで捉えることができた。 |
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その後もタイムラプスで朝まで撮りっぱなし。その場で撮った映像を確認すると、終了間際に緑色の光が。すぐにカメラを空に向けるとまだ緑色が見えたので、すかさず撮影。夜明け前だった。 |
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3日目はたまにぼやっと緑色になる程度。分厚い雲がかかったままだった。こうなるとビールを飲む以外することがない 笑 ホワイトホースは小さい町だが、地ビール会社が3つあり、うち2つが缶ビールを販売。アメリカ同様色々な種類のエールを販売している。IPA(インディアペールエール)好きなので片っ端から飲みあさる。 |
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左がWinterlong Brewery、右がYukon Brewingのビール。どちらも沢山の種類のエールがあるが、デザインはメーカーごとで統一されている。全体的にそれほど強い主張はなく、まとまった印象。IPAもすっと喉に通る。
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さつまいもは鮮やかなオレンジ色。蒸かすだけで結構甘味がある。ところでサツマイモの英訳はsweet potato。でもカタカナでスイートポテトと言うと、日本ではバターと玉子を練りこんで焼いたお菓子の意味になる。英語の場合何と表現すればいいの? cakeとかtartoとかpieを付け足せばよいらしい。でも海外でお菓子のスイートポテトはあまり見たことがない。 |
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もはやホワイトホースとは関係のないビールまで飲みだす。こちらはバンクーバーの近くのビール会社。バンクーバーにもおいしい地ビールメーカーがたくさんありそうだ。 |
最終日。この日は一番オーロラベルトが強く、雲も少ない予報。気合を入れてビールを飲み続け、、、ではなく夜空を観察する。さすがに4日目となると、肉眼で色は分からなくても空の模様で雲かオーロラかが何となく判別できるようになってきた。4時頃からカメラのモニターだと緑色が分かるようになり、5時ぐらいになると、空にオーロラの帯がアーチ状に広がった。肉眼では色がほとんど分からないが、アーチ状の模様が朝方まで形を変えながらずっと出ていた。 |
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深夜は晴れているのにオーロラが見えず、やきもきしていたが、4時頃になるとはっきりした筋が現れ始めた。
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アーチ状のオーロラの一部。ゆらぎながら少しずつ形を変えていく。本当は大地といっしょに全体をどーんと撮りたかったのだけど、レンズの性能上それができない。広角レンズは値段が高かったので買うのをあきらめた。 |
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その後弱まりはしたものの、結局夜が明けるまでオーロラは出ていた。
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4日間のオーロラのタイムラプスをまとめました。 |
(更新年月日;2023.10.9) |